top of page

Googleに学ぶ、開発組織の「OKR」マネジメント実践 | ファインディ株式会社様主催 VPoE Summit登壇

  • 執筆者の写真: Piotr Grzywacz
    Piotr Grzywacz
  • 1月16日
  • 読了時間: 4分

更新日:3月13日




開発組織において、そもそも「OKR」は必要でしょうか??

必要であるならば、その目的はなんでしょうか?




2024年12月、ファインディ株式会社様主催の開発組織部門長向け招待制イベント「VPoE Summit」にて、OKRの運用法や浸透フェーズでのよくある課題など1時間の講演を行いました。


Findyの皆さん、ラウンドテーブルや懇親会でお会いした皆さん、ありがとうございました!


イベントレポートはこちら



〜イベント概要〜

「事業成長に直結する開発組織づくり」をテーマにセッションやラウンドテーブルを通じて、招待制のオフラインイベントだからこそ可能な、ここでしか聞けないオフレコトークができる場として、スタートアップからメガベンチャー、エンタープライズ企業まで、120名以上の様々な規模や業界の企業の開発組織リーダーが参加。


〜講演概要〜

OKRは、KPIやMBOに代わる目標管理の制度と考えられがちですが、単なる目標設定でも評価制度でもありません。個人と組織のパフォーマンスを開発し、コーチングを通じて育むためのマネジメント手法なのです。


OKRは、トップダウンではなく、マネジメントとメンバー双方が主体的に取り組み、ビジョンと施策を共有して理解を促す為、組織での運用や浸透は難易度が高くなります。しかし、これが機能すれば、個人の自己実現と組織の方向性が一致し、継続可能なスケール拡大の構造構築につながる手法です。


今回の講演では、OKR導入の目的意識を改めて問い、マネジメントの役割を定義づけた上で、GoogleでのOKR運用の事例、推奨される構造やプロセスを共有しました。


〜ダイジェスト〜


皆さん、以下の質問に答えられますか?




  1. マネジメントとは?

    僕はマネジャーの仕事は「社員・メンバーの好き嫌いや性格に感情やバイアスを抱くことなく、常に彼らが最高のパフォーマンスを発揮できる状態を提供すること」だと考えています。要は、マネジメントの役割は、パフォーマンスの管理なのです。


    興味のある方は、この前提に基づいたGoogleのマネジメントの行動規範をぜひ確認してみてください。この10項目のうち、ご自身の弱いところ、これから気をつけたいところはどんなところでしょうか?日々考えることが重要です。



  1. OKRとは何なのか?

    OKRとは、単に目標管理の制度だけではなく、チャレンジングな目標を通じて個人の成長と組織のブレークスルーを目指すための手段であり、個人と組織のパフォーマンスを開発し、コーチングを通じて育むためのマネジメント手法です。


    O:Objective

    月に届くくらい高くチャレンジングな目標(ムーンショット)を掲げる。

    ビジョンを描く定性目標。


    KR:Key result

    高い目標 = Objectiveを実現するための具体的な定量指標を掲げる。

    コーチングと学びを通じて達成に向かう。


    OKRが他の目標設定と最も異なる点は、KPIやMBOのようにトップダウンではなく、自分の情熱に基づき、組織のビジョンと擦り合わせていくため、「自分で目標設定をすることができ挑戦できる」=「選択肢がある」ということです。


    基本をより詳しく学ぶには、イラスト入りでわかりやすくまとめた僕の書籍「成長企業は、なぜOKRを使うのか?」をご参照ください。



  2. OKRを採用するメリットとは?

    以下の3点を挙げました。




  3. OKRを社内浸透するために欠かせない要素とは?

    導入においては、OKR とは何か?どのように機能するか?なぜ OKR を使用するのか?を説明し、話し合い、また、運用においては、トップダウンとボトムアップ双方が提案しあい、組織の誰もが意見を言える環境が重要です。

    その土台となる必要不可欠な要素は「心理的安全性」です。

    僕は、OKRだからこそ実現できる5つの相反として以下のキーワードを挙げています。




  4. OKR運営はどう行うか?

    組織・個人のOKR設定、達成支援、フィードバックなど重要な運用プロセスが多々ありますが、まずは一歩引いて、以下の仕組みとプロセスを頭に入れておきましょう。

    OKRの土台となる、①あるべき意識と行動を定義し推奨する。②マネジメントに建設的なピアプレッシャーを働かせる。ことを抜きにOKRの運営は語ることができないのです。


Comments


bottom of page